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臨床工学技士とは

臨床工学技士とはどのような職業ですか
  • 臨床工学技士について
    • 病院の中には医師や看護師の他に、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士など様々な種類の医療資格を持った人達が働いています。
      ここで、ご紹介する『臨床工学技士』も病院で働く医療従事者です。
  • 臨床工学技士とは
    • 近年の医療は高度化、専門分化等を背景としてチーム医療の円滑な推進はより質の高い
      効率的かつ効果的な医療を提供する上できわめて重要であります。
      臨床工学技士法は医師その他の医療関係職種と連携し、チーム医療をより円滑に行うことを
      目的として 昭和63(1987年)年9月13日に制定されました。
      臨床工学技士は、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。
      臨床工学技士になる為には、定められた学校を卒業し国家試験を受ける必要があります。
      病院内では、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作など
      を担当しています。また、医療機器が何時でも安心して使用できるように保守・点検を行っており、安全性確保と有効性維持に貢献しています。
    どのような業務がありますか
    • 血液浄化療法
      • 体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う、血液透析療法、血液濾過療法、血漿交換療法、血液吸着法などの血液浄化療法は、全国の病院やクリニックなどの3000を超える施設で施行されています。臨床工学技士は穿刺や人工透析装置の操作・点検を行います。
    • 呼吸療法
      • 肺の機能が働かなくなり、呼吸が十分にできなくなった患者さんには呼吸を代行するための人工呼吸器という装置が装着されます。その際、臨床工学技士は人工呼吸器が稼働している場所へ行き、安全に装置が使用されているか、また、装置に異常がないかなどを確認します。また人工呼吸器のメンテナンス・管理等も行っています。
      • 集中治療室
        • 集中治療室とは心臓や頭などの手術をした後の患者さんや、呼吸・循環・代謝などの機能が急に悪くなり、命に関わる患者さんを収容して集中的に治療するところです。臨床工学技士は、人工呼吸器や持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や管理を行います。
      • 心血管カテーテル
        • 心臓カテーテル検査は心臓病の診断をするための検査方法であり、手術の適応、術式を決定する重要な検査です。臨床工学技士は検査一連の記録をするためにコンピュータを操作し、また検査室内にある装置の操作を行います。
      • 高気圧酸素
        • 高い気圧の下で酸素を吸入させることで、血液中の酸素を増やすのが高気圧酸素療法で、様々な疾患の治療に用いられます。臨床工学技士は、その装置の操作や点検などを行います。
      • ペースメーカ/ICD
        • 不整脈に苦しむ患者さんはペースメーカ(PM)、植込み型除細動器(ICD)といった機器を体に植込む手術を行います。臨床工学技士は、そのような機器を取り扱う場面で機器の管理や操作を行います。
      • 医療機器管理
        • 生命維持管理装置に携わる臨床工学技士は、手術室、人工透析室、集中治療室、高気圧酸素治療室など、医療施設の様々な分野で活躍しています。これらにある医療機器の操作や、安全で性能が維持できるように保守・点検を行い、また集中管理をすることにより効率的で適切な運用ができるようにしています。
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