2025年2月8日(土)に『第10回AAI Academy』がWebにて開催されました。幹事県の岩手県盛岡市『マリオス』にて、各県幹事、座長、演者が集合して運営を行いました。午前、午後の2部制とし、午前1つ、午後3つのセッションを組んだプログラムにて総勢59名の参加となりました。
午前はS-ICDにスポット当て、開発の歴史からスクリーニング、植え込み、フォローアップまで幅広い内容となりました。昨今のS-ICDの普及に伴い、デバイスに携わるCEにとって知るべき内容かと思いました。
午後は「設定変更を考察する」というテーマにてCEセッションからのプログラムとなりました。各県より”レートレスポンス”、”遠隔モニタリング”、”不応期”というパラメータから考える設定変更について、演者の先生からの発表と、後半の時間ではセッションのテーマでもある”設定変更”についてのディスカッションを行いました。施設ごとに設定変更への介入度合いや遭遇した症例に差がみられましたが、それぞれがどのように設定変更に向き合って対応しているかという部分がディスカッションでき、有意義なセッションになりました。
次に特別講演として「今さらながらペースメーカー」という題で盛岡赤十字病院 循環器内科部長 小澤真人先生にご講演をいただきました。ペースメーカーの基本的な内容から実際に症例を交え、さらには今、これから考えるペースメーカーという発展的なご講演で、改めてデバイスの真髄とこれから期待できる進化までを考える機会を与える内容でした。
次に「CIEDsにおける心不全管理」テーマでメーカーセッションにて心不全管理に使える有用な機能についてご講演していただきました。
デバイスに対する向き合い方や考え方について、3県合同で行っているAAI Academyにて県の垣根を超えた情報共有の機会として非常に有用な研究会かと思います。最近ではWeb開催という手段もあるためとても参加しやすい環境になったかと思います。今後も秋田県のCEの皆さんがデバイスに対して研鑽できる機会になればと思っておりますので、たくさんのご参加を願っております。
最後に今回ご講演頂いた講師の先生方、ご協力頂きました幹事スタッフの皆様、共催いただいたメーカーの方々には心より感謝申し上げます。
(文責 渋谷良平)