記念すべき20回目となる「秋田県心電図セミナー」を「心停止をきたしうる疾患を心電図から理解する」と題して秋田県立循環器・脳脊椎センターで現地開催致しました。
今年度は、コロナ感染の状況が落ち着いていることに加え、参加者皆様と顔を合わせて開催したい当会の希望もあり、現地のみでの開催方式といたしました。参加者44名(運営スタッフ含)と昨年より40名少ない状況でしたが、阿部先生の熱のこもったご講演と参加者皆様の熱い向上心も相まって、充実したセミナーを開催できました。
講師に市立秋田総合病院循環器科の阿部芳久先生をお迎えし、例年通り午前、午後の部の2幕を通し、5時間にわたるご講演を賜りました。「心停止に対する診断アルゴリズム」を一つ一つ懇切丁寧に解説を賜り、これから循環器病棟で勤務される看護師、臨床検査技師、臨床工学技士の方々にとっても大変分かりやすい講義内容でした。
一昨年の「心電図から理解する虚血性心疾患」、昨年の「心電図モニターを上手に見る」を受講し、今年度のセミナーを受講すれば、循環器病棟では何も怖くないといえる程、幅の広い知識を持つことができる流れとなっていました。
とても印象に残ったのは、心内膜・心外膜を意識して心電図を見ることの面白さと重要さを、マイクスタンドを利用してユーモアある解説をしていただいたのは、現地開催ならではの良さであり来年度も是非現地開催できることを願っております。
この場をおかりし、当セミナーにご尽力いただきました秋田県臨床工学技士会スタッフの方々並びにテキスト作成に翻弄していただきました佐藤理事長、渋谷監事へ感謝いたしますと共に現地開催への理解を頂きました会員の皆様に深く感謝を申し上げます。
(文責 田中 雅徳)