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第6回秋田県補助循環セミナー 終了報告

2023年11月25日(土)、秋田赤十字病院2階多目的ホールにて「第6回補助循環セミナー」を開催しました。今回はテーマを「MCSをチームで診る」とし、秋田県内では循環器について多職種で学ぶ機会が以前より減っているため、今一度足並みを揃えて学べる内容に設定致しました。

今回はCOVIDアウトブレイク以前までのスタイルに戻し、ランチョンや企業展示を設けた現地開催としました。今回も例年通り県外から経験豊富な方をお呼びし、虎の門病院 長嶋耕平先生にご発表頂きました。県内各施設から総勢60名の多職種の方々にご参加を頂き、非常に多くの質問が飛び交い、大盛況のうちに終了しました。

プログラム内容としては、まず始めに永田より「ECMOの虎」と題し、循環の基礎からV-A ECMOの実際の管理までを解説致しました。また秋田赤十字病院の松岡先生からは「いまさら聞けないIABP」と題してIABPの概要から管理のポイント、合併症・トラブルシューティングについて非常にわかりやすく解説頂きました。ゲティンゲグループ・ジャパンの栗沢先生からは人工肺についての歴史や構造について講演頂きました。虎の門病院の長嶋先生からは「トレンドグラフから導くECMOの適正灌流量」と題し、CDIやDMSなどを使ったECMO灌流量の管理について、多くの論文やガイドラインを噛み砕いて解説頂きました。今回はMeddical Staff Sessionとして多職種でMCS管理の理解を深めるべく、看護師、薬剤師、理学療法士の方々にそれぞれの視点でご講演頂き、改めて多職種協働の重要性を認識することができました。

参加者の皆さんにとって臨床の場で役立つ内容を発信していきますので、今後とも多くのご参加をお願い致します。そしてご講演頂いた講師の先生方、ご協力頂きましたスタッフの皆様、共催いただいたメーカーの方々には心より感謝申し上げます。
(文責 永田旭)
第34回日本臨床工学会