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令和5年度定時会員総会・勉強会 終了報告

令和5年6月11日に秋田県立循環器・脳脊髄センター講堂で令和5年度定時会員総会が開催されました。本年も昨年同様、現地+web(傍聴のみ)形式で行われました。総会は現地出席者20名、書面表決出席者139名、委任状出席者3名の合計162名で会員数の過半数を満たし成立となりました。総会では会務・事業・収支決算報告や第7期理事・監事選任、プライバシーポリシーの策定などについて報告され、全ての議案が承認されました。今年度、入会となった新入職員の自己紹介も現地+webで行われ、今後頑張っていきたい業務などを紹介していただきました。

総会後の勉強会ではシーメンスヘルスケア株式会社共催「透析液の品質を管理する~透析液の性質と成分濃度測定について~」と題し、元町HDクリニック 臨床検査部技師長の清水康先生にご講演いただきました。透析液の濃度測定に用いる電解質計や血液ガス分析装置は透析液測定用に校正された認証装置を使用することが推奨されることや透析液はCOが溶け込んだ微炭酸のため、CDDSでは経時劣化の確認に透析液のpH(CO)を測定する必要性などを化学式や実際のデータも交えお話いただきました。透析液の作成・調整を行っている臨床工学技士が透析液の濃度管理もしっかりと行っていかなければならないと思いました。

エドワーズライフサイエンス株式会社 土屋祥平先生には「低侵襲血行動態モニタリングとその活用方法」と題し、血行動態モニタの紹介をしていただきました。主にフロートラックセンサーの心拍出量算出アルゴリズムや最適な循環・輸液管理の評価について解説いただき、実際にどのような症例で使用できるのか、表示された値の解釈について分かりやすくご講演いただきました。フロートラックセンサーは秋田県内の多数の施設で使用されており、当日参加してくださった新人CEや臨床で活用している私たちにとってもさらに理解が深まりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(文責 平塚広樹)

第34回日本臨床工学会