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第14回秋田県ペースメーカ勉強会 終了報告

2023年5月27日に秋田県立循環器・脳脊髄センターを会場に秋田県ペースメーカ勉強会を開催しました。
今回は数年ぶりの集合スタイルのみで勉強会を行いました。

第1部
「植込み型心臓ペースメーカの基礎 ∼ペースメーカの工学から合併症まで∼」
講師 日本ライフライン株式会社 長峰 岳英先生
座長 秋田赤十字病院 大山幸男
例年通りデバイスに関連した基礎内容であり、非常に広範囲にわたる分野でした。例年より講義時間を増やして計画しましたがやはり時間不足となってしまいました。しかし、基礎部分は重要な部分でありしっかり行うことが必要と考え、次回はもっと講義時間を考慮したいと思いました。

第2部
「デバイス感染症とリード抜去」
講師 千葉西総合病院 中島博先生
座長 平鹿総合病院 進藤勇人
デバイス感染はデバイス植込みにおいて重篤な合併症の一つであり、対応にはリード抜去が推奨されます。しかしリード抜去の技術は簡単なものではなく、施行できる施設はデバイス植込み施設と比べ、圧倒的に少ないのが現状です。そのため、植込み実施施設は可能な限り感染をなくす努力が必要です。
中島先生の話はそういった背景を網羅した内容でした。
今回は臨床工学技士のみならず、医師・看護師・放射線技師の参加も多数あり有意義な講義であったと思います。

特別企画
「WetLab 豚心臓を用いた解剖理解」
千葉西総合病院 中島博先生
秋田県立循環器・脳脊髄センター 佐藤賢行
集合で行うWetLabは、近年のCOVID19の情勢から行うことがでませんでした。情勢の変化から、今回は施設内で医師・看護師・放射線技師・臨床工学技士などデバイス植込み手術に関わるスタッフでチーム構成し参加していただく限定的な開催にさせていただきました。他職種チームで行ったことで様々な声が聞けたことや、参加したみなさんから「勉強になった・面白かった」などの意見・感想も多数聞けました。今後の開催に参考にし、更に有用なコーナにしたいと思います。
最後になりましたが、秋田県ペースメーカ勉強会を開催するにあたり、ご協力いただいた日本ライフライン(株)には感謝申し上げます。

次回以降も継続して企画していきたと思いますので皆さんの参加をお待ちしております。
(文責 進藤勇人)
第34回日本臨床工学会